さよなら共依存

自己愛と家族についての呪詛のような記録

はじめに

2015年は私にとって激動の年でした。
7月から10月まで、悪い意味でも良い意味でもドラマチックな出来事があったのです。
ひとことで言うと、親にこれまでの鬱憤をぶちまけて絶縁し、祖母が亡くなり、もう実家に帰ることは二度とないのだろうと思っていました。

ところが、私は大学時代から住んでいた町を引っ越し、先月から実家で生活しています。
毒気が抜けたかのように、ひと月で4kgも太ったくらいには平穏無事な日々を送っています。
いまのところは。

夏頃からいまに至るまでに色々なことを考え、色々なものを読み、色々なことを感じてきたのですが、あるときの決断の後押しをしてくれた本があります。
ライターの小野美由紀さんのエッセイ『傷口から人生。』です。
ヴィレヴァンで愛☆まどんなさんのコーナーにひっそりと置いてあったのを見かけ、タイトルにズガンと一目惚れのような感覚を受け、読んだらあまりにも「私の物語」すぎて涙が止まらなくなりました。
そして私は覚悟を決め、行動に出ました。

ですが、最終的に「実家に戻る」という決断をするときに思ったのです。
近頃いわゆる毒親ブームで、子どもを知らずのうちに支配する親のおかしさが指摘されていますが、そうした体験談を綴るエッセイやコミックはたいてい「親から物理的に離れて終わる」のです。
私は「親から物理的に離れる」ことは大学入学とともに経験し、5年後の現在、問題を(すべてではないにせよ)解決して戻ってきました。
こういった前例はなかなかないのではないでしょうか。

私が小野さんのエッセイを読んで力をもらったように、私のこの文章が誰かの生きる勇気になればいいなと思い、ブログを始めることにしました。
初回記事なのでかっちりと書いてしまいましたが、単純に読み物としても面白いものにしていけたらと思うので、読んでくださると嬉しいです。